ガスプロム 中国向けガスの日量供給量が最高値を更新

ロシアガス大手のガスプロム社は12月14日、パイプライン「シベリアの力」を通じた中国向けのガス供給の日量が最高値に達したと発表した。
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ガスプロムの発表によれば、「シベリアの力」パイプラインを通じた中国向けの日量供給量が12月14日、最高値に達し、売買契約でガスプロム側の必須の日量として見込まれていた量を16.5%上回った。
今回達成された最高値は、ガスプロムが5日前の12月9日の時点で同パイプラインで達成していた日量供給量の最高記録をさらに塗り替えた。
一方で、欧州の地下ガス貯蔵庫から取り出されるガス量は、12月13日、史上最高値を記録した。
ガスプロムは、「欧州のガス協会のガス・インフラストラクチャー・ヨーロップの発表では、12月13日、欧州の地下ガス貯蔵庫から取り出されたガス量は、過去最高の7億3800万立方メートルに達した」ことを明らかにしている。
12月13日、貯蔵庫から最大量のガスを取り出した国は以下のとおり。
ドイツ 2億5010万立方メートル
フランス 1億1760万立方メートル
チェコ 3650万立方メートル
ロシア、EUの主要ガス供給国に返り咲く可能性
ガスプロムはこれより前に何度も、欧州地下ガス貯蔵庫がこの冬に被る負担はこれまでの数年よりも増えると繰り返し、その原因の一端としてロジスティクスの変化とガス供給元が変わったことを挙げてきた。
ガスプロム社側はこのほかにも、ロシア産ガスの供給拡大には多くの外国企業が関心を示しており、特に政府間レベルではロシアとインド、パキスタンとの間に対話が行われていることを明らかにしている。
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