兵器供与ではなく停戦を呼び掛けよ=国連報道官

国連はウクライナの戦闘地域に対し、さらなる兵器供与ではなく、停戦の呼びかけを期待する。国連のステファン・デュジャリク事務総長報道官が表明した。
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デュジャリク報道官は米国がウクライナに対空防衛ミサイルシステム「パトリオット」を供与することは、緊張悪化に繋がるかとの質問に対し、次のように回答した。
「私は新たな兵器供与をその都度コメントするつもりはない。我々は戦闘地域へのさらなる兵器供与ではなく、この国で停戦が実現することを期待する」
デュジャリク報道官によると、ウクライナでは現在、激しい戦闘行為が続いているという。「ここ数日は特に情勢が悪化している」と報道官は指摘した。
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メディアでは米国がウクライナにパトリオットを供与する可能性があるとの情報が飛び交っている。これについて在米ロシア大使館は米国がウクライナにパトリオットを供与すれば、それはさらなる挑発行為となり、予想できない結果を引き起こすとけん制していた。
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また、仮にパトリオットを供与しないとしても、米国は既に旧ソ連地域の衝突に対する関与を深めていると懸念を示した。米国は武器、弾薬の供与に加え、ウクライナ保安庁と諜報データを共有、さらには米国の民間人が傭兵として戦闘に参加しているとしてロシア側は反発している。
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