研究者らによると、湿気からエネルギーを回収するには、固体結晶材料である酸化ジルコニウムのプレートを使うという。
研究チームは今回、8×5センチの特殊なプレートで、湿度約50%の実験室で約0.9ボルトの電圧を発生させることに成功した。これは単三電池の半分の電力に相当する。研究チームによると、このプレートはその構造内に電場を発生させ、大気から吸収した水分子の電荷を分離することができるという。
またこのプレートは、太陽電池と同じように、大規模な発電所や建物内の電源として利用できる可能性があるという。
この新技術は、太陽光発電や風力発電に対して優位に立つという一面もある。太陽光パネルや風力タービンは太陽光や風を取り込めるように適切な場所に配置する必要があるが、このプレートが必要とするものは大気中の水分子であるため、湿気さえあれば、配置場所を特別に考える必要はない。
スプートニクは以前、スウェーデンとトルコの企業が、トルコの黒海沿岸に世界最大規模の波力発電所を建設するニュースについて報じた。
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