MGM-140 ATACMSはNATO諸国で使用されている長距離ミサイル。ウクライナはこれにより軍を強化することに望みをつないでいるものの、これを「同盟国」から手に入れようとするゼレンスキー氏の試みは今のところすべて失敗に終わっている。
ポリティコ紙の消息筋は「「ゼレンスキーはバイデンとの会談でこの兵器を話題に出したが、米国は提供を頑なに拒否した」と語っている。
MGM-140 ATACMSに関するバイデン米大統領の姿勢は今のところ変わらない。ウクライナに長距離ミサイルを供給すればNATOを分裂させる恐れがあり、そうした事態にいたることはホワイトハウスには許されない。
ロシアは以前、ウクライナへの兵器供給をめぐり、米国を含むすべての国に外交文書を送付した。ロシア外務省のラブロフ外相は、ウクライナに対する支援物資はいずれもロシア側にとって正当な攻撃目標になると牽制した。ロシア大統領府のペスコフ報道官も同じくコメントを発表し、ウクライナに西側から兵器を供与することは停戦交渉の助けとはならず、否定的な効果をもたらすに過ぎないと指摘している。
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