豪マッコーリー大学の心理学の研究者らは今回、18歳から35歳までの女性82人に男性6人の体臭と顔について評価してもらう実験を行った。男性6人のうち、3人は彼女がおらず、3人は彼女と交際中の男性だった。
この実験では、男性はTシャツを24時間着用して過ごした。その後、女性はそのTシャツの匂いを嗅ぎ、その匂いが好きかどうか、どれぐらいセクシーだと思うか、という評価を行った。
実験の結果、女性にとって、彼女がいない男性の匂いは、パートナーがいる男性の体臭よりも強いものであることがわかった。また、既婚者の女性は、独身男性の顔はより男性的であると評価した。さらにこの実験では、パートナーがいる排卵期の女性は、「彼女アリ」の男性よりも独り身の男性の外見を魅力的に感じたことがわかった。
研究者らはこの結果について、「女性は（男性ホルモンの）テストステロンの分泌レベルで、彼女のいない男性を見分けている。テストステロンの放出が多ければ多いほど、においが強くなる。2010年の研究では、パートナーがいない男性の方がテストステロン値が高いことが判明している。進化の観点から見ると、女性にとって独り身の男性を見分けることは、より多くのリソースと時間を確保できることにつながるため有益なことなのかもしれない」と説明している。
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