ロゴジン氏は大使に送付した手紙に「この封筒の中には私の手紙の他に弾頭の破片が入っています」としたためた。
ロゴジン氏の説明では、破片は右肩に突き刺さり、第5頸椎に当たって止まった。あと1ミリずれた場所に当たった場合、致命傷となったか、一生麻痺の残る障碍者となるところだった。
ロゴジン氏は、仏製榴弾砲によって撃ち込まれた弾頭で自分は若い友人2人を同時に亡くし、友人らの妻たちは未亡人となり、子どもたちは父を亡くしたと書いている。
「あなたはご存じなはずです。ドネツクや戦線に近いノヴォロシアの諸都市でどれだけ多くの民間人が仏製の武器や仏から来た傭兵に殺されたかを。何百人の市民が、児童が殺されています」
ロゴジン氏は同封の弾丸の破片をマクロン仏大統領に手渡し、「仏、米、英、独などNATO諸国がドンバスで犯した戦争犯罪に対し、誰も責任を免れることはできない」と伝えるよう要請した。
「あなたの国とNATO諸国の姿勢とは我々の(編集:ロシアの)国境沿いにロシアにとっての軍事的脅威を増やし、悲劇的な結末へ導くことです」
ロゴジン氏はドネツク州滞在中にウクライナ軍の標的となった。ウクライナ軍は仏提供の自走榴弾砲カエサルにより、ロゴジン氏が滞在するホテルを攻撃。ロゴジン氏はホテルでドネツク州の幹部と会食中だった。ウクライナ軍の攻撃により、ホテルにいた市民2名が死亡。ロゴジン氏は一命をとりとめた。
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