同誌によると、ウクライナに供給されたのは、冷戦時代に米国との共同生産契約の下で製造された「複合目的改良型通常弾薬(DPICM)」。
この兵器は、より小さな子弾に炸裂することで戦車を破壊するように設計されている。また、すぐに爆発しない場合、戦場に何年間も留まる可能性がある。通常の砲弾を発射する際にこの兵器を使用することができ、1発の弾丸は約88個の爆薬を撒き散らす。米国がすでにウクライナに送った標準的な高火力弾の約5倍から10倍の殺傷力がある。そして戦場で撒き散らされ、その結果戦場に残された不発弾は、今後何年にもわたって市民に危険を及ぼす恐れがある。
ウクライナは何ヶ月も前から米国にこういった弾薬を供給してもらうべく努力を重ねているが、米国は現在、DPICMの不発率が高いため、他国への輸出を禁止している。しかし、米国はトルコと同様、このような兵器の使用、移転、備蓄を禁止する「クラスター弾に関する条約(2008年)」に署名していない。
スプートニクは先日、米国が新たなウクライナ支援策の一環として今回初めてウクライナに供給する兵器について報じた。
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