同庁の職員が現場を確認したところ、クナシル島にあるペルブヒン入り江で、砂浜全体がイワシ類の死骸で埋め尽くされていた。一方、原因となりうる明らかな汚染状況は確認できなかったという。また、同庁はサハリンやクリル諸島ではこうした現象が起こることはしばしばあると指摘している。
この現象について、海洋地学が専門のモスクワ大学のセルゲイ・ムハメトフ上級講師は「イワシ類のエサとなるプランクトンが夜になると水面に移動するのに合わせ、イワシ類の群れも移動し、水面近くの激しい波にさらされたことで浜辺に打ち上げられた可能性がある」と説明。オホーツク海や日本海は秋から冬にかけたこの時期や夏の台風の時期に時化ることが多いという。ただ、これは生息数の減少に影響を及ぼすものではないとしており、周辺地域での漁獲量への大きな影響はないとみられる。
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