ドイツはウクライナの一番のリクエストを叶えられない

ドイツはたとえ閣議で決定したとしても、準備に丸一年かかる主力戦車「レオパルド2」を年内にウクライナに供給することはできない。独軍産企業「ラインメタル」のアーミン・パペーガー社長が独日刊紙「ビルド」とのインタビューで見解を示した。
この記事をSputnikで読む

パペーガー社長は「我々は戦車1台につき約1年を費やしている。機材を戦場で使用するために色を塗り直すだけでなく、仕様にも変更を加える。フル解体してそこから組立直す。ということは、仮に明日ウクライナに戦車供与の決定が出たとしても、実際の供給は来年までに開始することはない」と述べた

西側諸国によるウクライナへの兵器供与
フランスとポーランド、ドイツにウクライナへのレオパルト戦車供与を働きかけ
同社長によると、同社にはウクライナに渡せる「レオパルド2」は22基あるという。一方で国の注文がなければ戦車の仕向け先向き調整を開始することはできない。その作業コストは数億ユーロにおよぶからだ、とパペーガー社長は説明する。
「ラインメタルは前倒しでそのコストを負担することはできない」と付け加えた。
関連ニュース
ウクライナが1日に消費する弾薬、ドイツが半年に製造する量に相当=独外交官
ウクライナ軍の消費ペース速く、欧米は夏には弾薬不足に=米メディア
コメント