法案によると、効力停止の対象となるのは欧州評議会憲章、人権と基本的自由の保護のための条約、テロリズム防止条約、欧州社会憲章、欧州地方自治憲章など計21の条約。ロシアが欧州評議会を脱退した昨年3月16日以降に遡及して、各条約のロシアに対する効力を停止する。
欧州評議会はヨーロッパの統合に取り組む国際機関で、欧州連合(EU)とは異なる組織。EU諸国のほか、非加盟の英国やスイス、トルコ、ウクライナなど欧州を中心とした46カ国が加盟。傘下には欧州人権裁判所や対汚職諸国グループ(GRECO)などの国際機関もある。
ロシアも1996年から加盟していたが、ウクライナ情勢をめぐり2022年3月15日に脱退の意思を表明。翌16日、評議会はロシア脱退の決議を採択していた。
関連ニュース