劣化ウラン弾、ウクライナに供与した場合の結末を警告=OSCE露代表

西側諸国がウクライナへの戦車供与の動きを強めるなか、オーストリア・ウィーンで25日、欧州安全保障協力機構(OSCE)の軍事安全保障・兵器管理に関する会議が開かれた。ロシア使節団のコンスタンティン・ガブリロフ代表は、西側が戦車の弾丸に使われることのある劣化ウラン弾をウクライナに供与した場合、ロシアはそれを「汚い核爆弾」の適用とみなすと西側諸国に警告した。
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ガブリロフ氏は次のように警告している。

「ウクライナの軍事スポンサーの西側諸国に、核による挑発と恐喝を助長しないよう警告する。戦車『レオパルド2』や歩兵戦闘車ブラッドレー、マーダーはウランを含む徹甲弾で武装していることは知られており、ユーゴスラビアやイラクで使われ汚染を引き起こしている。 ウクライナにこうした兵器用の弾丸が供与された場合、我々はそれをロシアに対する『汚い核爆弾』の適用とみなす」

西側諸国によるウクライナへの兵器供与
欧州にレオパルト戦車は何両あるのか
ロシア科学アカデミーの軍事学博士、コンスタンティン・シフコフ氏は「レオパルド2」の武装にも劣化ウラン弾は含まれていると指摘する。場合によっては放射性物質による土壌汚染を引き起こしたり、使用地域におけるがんの発症率が急増する可能性もあるという。
ドイツ政府は25日、14両の独製主力戦車「レオパルト2」をウクライナへ供与することを決定したと発表した。また、他国が「レオパルト2」をウクライナへ供与することも承認した。また、米国も主力戦車「エイブラムス」31両のウクライナへの供与を決めている。
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