在ロシア日本大使館は21日、クリル諸島周辺海域での日本漁船の操業に関する協議の実施時期について合意できないとの通告をロシア政府から受けたと発表した。
ボロトニコフ氏はこの件について次のようにコメントした。
「1998年にロシア連邦と日本が調印したこの協定は、私にとってよくわからないものだ。この協定によると、日本の漁師は、クリル諸島周辺の我われの排他的経済水域で海洋生物資源を捕獲することが許された。おそらく当時、これはクリル諸島がわが国の管轄下にあり続けることを条件に平和条約を締結するための我われの南の隣国に対するいわゆる善意の行為として認識されていたのだろう」
ボロトニコフ氏は、サハリンの漁師たちはこの協定に不満を示し、協定の見直しを求めたが、ロシア政府は受け入れなかったと強調した。
ボロトニコフ氏は、この協定によって日本側が得た利益は膨大だったとの見方を示し、クリル諸島の南の島々の周辺で漁業を行い、日本は小樽や稚内などの北海道の小都市の経済を著しく盛り上げることができたと指摘した。