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NASAと米国防総省が共同で核熱ロケットエンジン製造へ 2027年が到達目標

NASAと国防総省は、2027年までに宇宙に打ち上げる核熱ロケットエンジンを製造する。NASA長官で元宇宙飛行士のビル・ネルソン氏が、メリーランド州ナショナルハーバーでの会議で行った発表をトルコのデイリー・サバ紙が引用し、報じた。
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ネルソン元宇宙飛行士の話では、NASAは共同でエンジンを製造を米国防総省の研究機関DARPAと行う。デイリー・サバ紙によれば、2023年のNASAとDARPAの共同プログラムの予算は1億1千万ドル(142億円)で、2027年には数億ドルがさらに計上されるものと見られている。
DARPAは原子力宇宙船の実証実験を2027年3月までに行うために、2023年3月までに製造先となる企業を選定する。
NASAは、核熱ロケットエンジンは従来の化学ベースのロケットエンジンよりもはるかに効率が高いとして、そのコンセプトの研究をすでに数十年前から行ってきた。
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地球から火星までは従来の化学エンジンでは9ヶ月かかるが、核熱ロケットエンジンでは約4ヶ月で済む。このことからNASAは、月を超えて深宇宙への有人飛行を行うためには核熱推進が決定的に重要だと考えている。
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