日産とルノー、対等出資で合意 相互15%

日本の日産自動車と仏ルノーは6日、出資比率を対等にすることで合意したと発表した。
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日産は同日、「ルノーグループと日産は、ロックアップおよびスタンドスティル義務を伴う15%の株式を相互に保有する」と発表した。ルノーは保有する日産株48%のうち28.4%をフランスの信託会社に信託する。大半の議案に関する議決権は中立的に行使される。
日産はルノー株を15%保有しており、互いの出資比率は対等となった。
また、日産とルノー、連合を組む三菱自動車の3社は6日、三社のアライアンスをより高いレベルに引き上げる事を目指した、新たな取り組みを発表した。
取り組みは「ラテンアメリカ、インド及び欧州において、事業面で高い価値を創造するプロジェクト」「各社の新しい取り組みにパートナーが参加可能となる、戦略的な機敏性の向上」「リバランスされたルノーグループ・日産間の株式相互保有と強化されたアライアンスのガバナンス」の3領域。
日産とルノーは、これらの取引に関する拘束力のある枠組み合意を締結し、2023年第1四半期末までに最終契約の締結を予定しているという。
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日産のロシア事業がたどった道

2022年11月、ロシアのサンクトペテルブルクにある日産工場は、ロシア産業貿易省傘下の企業としてロシアの国有財産に移管された。ロシア事業を手掛ける日産子会社の株式は1ユーロで売却された。
その後、旧日産工場について、ロシアの自動車大手アフトワズが運営することがわかった。同工場では、2023年後半からアフトワズの「ラーダ」ブランドのセダンやクロスオーバーが生産される予定。またアフトワズは、中国企業との共同プロジェクトの可能性についても指摘した。
日産のサンクトペテルブルク工場は2009年に稼働を開始、生産能力は年間10万台だった。滑り出しは好調だったが、2012年以降は毎年赤字を出し、2021年にようやく29億2300 万ルーブル(約54億7000万円)の純利益を計上した。前年2022年の純損失は22億1300億ルーブル(約41億4000万円)だった。
日産自動車は2022年3月にサンクトペテルブルク工場での生産を停止した。同社は同年10月、ロシア市場からの撤退に伴う損失として、約1000億円を計上すると発表した。
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