アフガン麻薬生産、米軍駐留時に40倍増加=露安全保障会議書記 

ロシア連邦安全保障会議のニコライ・パトルシェフ書記は、米国とその同盟国は緊張の古い火種を維持したり、世界中に新たな緊張の火種をつくることを目的とした政策をとっており、その火種の1つはアフガニスタンに残っていると表明した。
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パトルシェフ氏は、20年以上にわたる軍の駐留期間中に欧米がアフガニスタンでつくった不安定化の大きな火種は、この地域のすべての国に広がる可能性があると指摘した。
同氏は、欧米が「ダーイシュ(IS、イスラム国)」や「アルカイダ」 (いずれもロシアでは活動が禁止されている) をはじめとした国際テロ組織の活動を奨励し、これらの組織が自分たちの部隊にイラク、シリア、その他複数の国出身の戦闘員を補充したことに言及した。
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パトルシェフ氏によると、米国は麻薬密売の増加も促した。同氏は「2001年に『不朽の自由作戦』が始まってから2021年に北大西洋条約機構(NATO)連合軍がアフガニスタンから逃走するまでに、アフガンの麻薬生産の規模は40倍以上に増加した」と述べた。
同氏は、NATO連合軍が残していった数百億ドル相当の膨大な量の武器や装備品のことも忘れてはならないと指摘し、残された軍需品はアフガニスタンの国内勢力間の武力闘争を活発化するために使われたり、闇市場で第三国のテロリストなどに販売される恐れがあると強調した。
スプートニク通信は先に、米メディアを引用し、米軍がアフガニスタンに残していった武器がカシミールの戦闘員の手に渡り始めたと報じた。
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