クルパラ議長はピューリッツァー賞を受賞した権威的ジャーナリストによるリークを受け、ドイツ政府による調査の実施を呼び掛けた。
「有名な調査報道記者のシーモア・ハーシュ氏は指摘している。ノルド・ストリームに対する攻撃は、米国によって用意され、実行された。彼はこのオペレーションに直接関与した消息筋を引用している。連邦政府はこの疑惑を調査すべきだ」
ロシア原油の欧州供給用パイプライン「ノルド・ストリーム」の爆破の原因について、米国の調査報道記者のシーモア・ハーシュ氏は、2022年夏のNATO軍事演習「バルトップス」に参加した複数の米国人ダイバーらが「ノルド・ストリーム」の下部に爆破装置を設置し、それを3か月後にノルウェーが作動させたために起きたとするすっぱ抜き記事を表した。
米国が「ノルド・ストリーム」を爆破した原因についてハーシュ氏は、ドイツは同パイプラインの開通でロシア産ガスを得て、エネルギー供給を安定化させた場合、ウクライナへの支援調達をしたがらなくなるとホワイトハウスが懸念したためだと指摘している。
ハーシュ氏はベトナム戦争のスクープ記事を執筆し、ピューリッツァー賞を受賞した良識ある米国人ジャーナリスト。1969年、独自の調査により米軍中尉によるソンミ村虐殺事件を暴いたことが評価され、1970年に同賞を受賞している。
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