2023年の石油価格 ゴールドマンサックス予想は1バレル100ドル超え

ゴールドマン・サックス・グループのチーフ・コモディティ・アナリストのジェフリー・カリー氏は、対露制裁によるロシアの石油輸出の減少と中国のエネルギー需要の増加によって、早ければ2023年にも原油価格は現在の1バレル約80ドル(1万580円)から100ドル(1万3230円)を超えるという予測を表した。ブルームバークがサウジアラビアの首都リヤドでの会議での発言を引用して報じた。
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カリー氏は、国際石油市場は生産能力の不足により2024年までに供給不足に陥る恐れを予測している。ゴールドマン・サックスの予測では、2023年5月までに世界の石油需要は供給を上回り、産油国は現在休眠状態の生産能力を再び稼働させる必要に迫られる。ところがその生産能力が不足する恐れがあることから、これが2024年には石油市場の深刻な問題となり、石油価格がさらに高騰するとカリー氏は警告している。
ブルームバークは、2023年2月、OPECプラスの市場モニタリング委員会は加盟国に産油制限の据え置きを勧告したが、ゴールドマン・サックスは、OPECプラスは早ければ2023年にも産油制限を放棄し、増産を開始するとみていると報じている。
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スプートニクは、サウジアラビアが石油取引への経済依存度を引き下げる路線を選択したと報じている。
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