報道によると、前線近くにある野戦病院の安置所はウクライナ兵の遺体で一杯だという。負傷兵は廊下で処置を受ける程で、救急車のサイレンは鳴りやまないとのこと。また、ウクライナ兵はロシア側が兵力と火力のいずれにおいても圧倒している状況に不満を漏らしている。
「ウクライナ軍はほぼ12カ月続く戦闘で傷つき、戦車や榴弾砲こそあれ、そのいずれも十分ではなく、弾薬は敵と比較してはるかに少ない」
パーヴェルと名乗るウクライナ兵はNYTの取材に対し、「味方は50、相手は300、そういう状況は非常に辛い」とコメントしている。パーヴェルはアルチョモフスク(ドンバス地域)の戦闘で負傷し、病院で処置を受けている。ウクライナ側の損失はこの地域で特に激しさを増しているという。
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