数百両程度の戦車供与でウクライナの状況は変わらない=露国連大使

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数百両程度の戦車供与でウクライナの状況は変わらない=露国連大使 - Sputnik 日本, 1920, 09.02.2023
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西側がウクライナ政府に100両、200両、300両の戦車を供与したところで、戦況に変化はない。ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使が国連安保理の会合で表明した。
ネベンジャ国連大使は会合の中で次のように発言した。

「我々はよく知っている。キーウ(キエフ)のレジームが完全に破綻しない限り、この流れは止まらない。そしてウクライナが既に保有していた、あるいは新たに供与された計7500両以上の戦車を特別軍事作戦開始から一年の間で我々が破壊してきたことを踏まえれば、いまさら100両、200両、300両の戦車が供与されたところで、天気が変わりはしない(大きな影響は無いというロシア語の諺:スプートニク通信)」

ネベンジャ国連大使はこのように発言し、西側がウクライナ紛争に対する直接的関与を深めていることを揶揄した。国連大使によると、西側は兵器や情報の供与だけでなく、傭兵や軍人を派遣し、まさに彼らこそがウクライナで西側の兵器を運用していると評価した。
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先にドイツ政府は第1世代の戦車「レオパルト1A5」を178両ウクライナに供与することを許可した。「レオパルト1A5」の供与決定は既に報じられていたものの、今回の発表で具体的な供与の規模が明らかになった。「レオパルト1A5」は倉庫で保管されていることから、実際に供与される台数は今後の修理作業の進捗状況にかかっているという。ドイツのボリス・ピストリウス国防相は夏までに「レオパルト1」を20両から25両、2024年の初めまでに100両以上ウクライナに供与するとしている。この供与計画にはオランダ、デンマークも協力する。
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米国のアナリストらによると、1960年代に生産が始まった「レオパルト1」は、ライフリング(施条)が旧構造の威力が弱い武器が搭載されているため時代遅れとなった。また、「レオパルト1」で使用される105㎜砲はウクライナが備蓄していないだけでなく、西側諸国でも見つけるのがかなり難しいという。各国は40年以上前に120㎜砲に移行した。ミリタリー・ウォッチはまた「レオパルト1」について、1965年に配備が開始されたが、同レベルの戦車との戦闘に参加したことは一度もないと指摘している。さらに「レオパルト1」は当時でさえ、特に現在ウクライナの装甲部隊の基盤となっているソ連で生産された戦車T-64と比較して、最強の戦車とは程遠いと考えられていたという。
これよりも前の1月25日、ドイツ政府は国産の主力戦車「レオパルト2」を14両ウクライナへ供与すると発表した。主力戦車については3月末までに供与が完了する模様。
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