ウクライナでの露特別軍事作戦

ウクライナは米国の承認なしにハイマースによる攻撃を行ったことはない=米メディア

米国はウクライナ紛争に参加していないと主張しているが、米国防総省は戦闘に積極的かつ重大な役割を果たしている。米紙ワシントン・ポストが、ウクライナと米国の当局者の発言を元にして伝えている。
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同紙によると、高機動ロケット砲システム(ハイマース)やM270多連装ロケット砲システムによるミサイル攻撃は、欧州にあるNATOの基地で「助言的な役割」を担う米軍から詳細な座標を提供されなければ、実行されることはほぼあり得ない。
同紙が引用した匿名のウクライナ高官の話によると、ウクライナ軍の兵士はまず攻撃すべき目標を特定する。そのデータは上級指揮官に送られ、上級司令部はより正確な座標を得ようと米国の専門家に要請する。高官によると、米国はこの要請に必ずしも積極的に応じるとは限らず、そういった場合は、ウクライナ軍は攻撃を行わないという。
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同紙が米国政府の高官の言葉を引用したところによると、米政権の支援とは限られた弾薬の在庫を慎重に使う目的のみであるという。そして、ウクライナ軍は米国の承認を得ることはなく、自ら標的を選定している。
ウクライナ国防省諜報局のヴァディム・スキビツキー報道官は2022年8月、英紙「デイリー・テレグラフ」のインタビューで、米軍はハイマースによる攻撃に関して助言を行っており、意図する標的に「不満がある」場合は中止させることがあると語った。このインタビューについてロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、こういったケースでは、ウクライナ軍は兵器の運用者ではなく、むしろその運用者の助手になっていると指摘した。
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