ラブロフ外相は次のように述べている。
「国際情勢を全てコントロールしようとする者らは、ロシアを戦略的に敗北させようとしている。ナポレオンやヒトラーの悲惨な経験を見倣うことに決めたのだ。西側はロシアの破壊、またはできる限りの弱体化を宣言しており、ロシアの解体への呼びかけはどんどん大きくなっている」
また、ラブロフ外相はロシアは対立からより強くなると強調している。
「我々は単に耐え抜くだけでなく、この対立からより強くなることは明白だ。また、国連憲章が求めている公正で平等な土台に基づいて国際関係を構築するべきだということを確信している。こうした土台は今、世界に普遍的に適用される国際法ではなく、独自のルールを強制する西側諸国によって壊されようとしている」
ナポレオンは18~19世紀のフランスの軍人、政治家。フランス革命後のナポレオン戦争では一時欧州の大半を勢力下においたが、1812年の祖国戦争でロシアに敗北し、ナポレオン帝国は崩壊に向かった。1941~1945年の大祖国戦争(第二次世界大戦の独ソ戦)ではナチス・ドイツのヒトラーがソ連を侵略しモスクワまで迫ったものの、その後ソ連軍は反転攻勢をかけてベルリンを陥落させた。
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