ピューリッツァー賞受賞者でもある米ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏は8日、2022年6月に実施された軍事演習「バルトップス演習」を隠れ蓑にし、米海軍のダイバーが「ノルドストリーム1」と「ノルドストリーム2」の下に爆発物を設置したとする記事を発表した。そのなかでは、ジョー・バイデン米大統領がこの作戦を決定したと述べられている。米政権は、ハーシュ氏の記事は「真っ赤な嘘であり、完全な捏造」であるとし、すべての疑惑を否定している。
ザハロワ報道官は、自身のテレグラム・チャンネルに次のように綴った。
それで?新参者や役立たずのNATO専門家は「その可能性が高い」事実があると言って、年に一度、定期的に何もないところから不条理な告発をしているが、どこにいるのだろうか。彼らは事実を示したことが一度も、誰にもない。パイプラインの爆発、動機、ジャーナリストが入手した状況証拠など、十分すぎるほどの事実がある。では、この事態に対処するために、NATOはいつ緊急首脳会議を行うのだろうか?
爆発テロ発生3ヶ月前の6月、NATOの海軍機が現場周辺の海域を定期的に旋回していたことが、航空機の位置を追跡するサービス「Flightradar24」のデータで明らかになった。「Flightradar24」のデータで新たに明らかになったのは、爆発テロ発生の3ヶ月前の6月8日~16日、独米の哨戒機「P-3・オリオン」や「P-8・ポセイドン」が現場周辺を定期的に飛行していたということ。これらの哨戒機は現場周辺で高度を下げており、ほぼ毎回無線中継機の通信が途絶え、一部の飛行履歴が表示されなくなっている。
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