ロシア外務省は今月11日、ロシアはウクライナと前提条件なしで協議する用意があると発表した。ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使はスプートニクのインタビューで、ウクライナと欧米との和平合意の見通しについて、ロシアは依然としてイニシアチブを真剣に検討する用意があるが、ロシア政府の提案と戦線の状況を考慮していると指摘した。
環球時報は、過去1年間のロシアとウクライナの交渉について、重要な結果にはつながらず、ロシアとウクライナが何らかの合意に達したとしても米国がすぐに介入し、すべてのプロセスを台無しにすることが証明されたと報じた。また同紙は、したがって現在の主な問題は、ロシアとウクライナが交渉する可能性ではなく、ロシアと米国が「エスカレーションを回避するためにせめてなんらかの暗黙のコンセンサス」に達する可能性にあると指摘している。
「米国が承認した最近の決定や合意に立脚すると、バイデン政権は紛争を終結させず、紛争をロシアと欧州連合(EU)を弱体化させるために使い続ける意向であり、ウクライナはそのために米政府が払う用意がある代償であり、ロシア政府はこれをとてもよく理解している」
環球時報は専門家たちの見解を引用し、ロシアによる交渉の呼びかけを米国が無視した場合、ロシアは軍事的手段を用いて突破口を開こうとする決意をより固くするだろうと報じた。
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