記事では、ストルテンベルグ氏が「今日欧州で起きていることは、明日アジアで起きるかもしれない」と述べたことに言及されている。同紙は、ストルテンベルグ氏の言葉は「台湾での戦争に対する懸念」を示唆したとして多くの人に受け止められたと記している。
中国の軍事専門家である孫西輝(Sun Xihui)氏は同紙に対し、米国はNATOが世界中にその存在を拡大することによって、新たな影響力を獲得することを望んでいると指摘。これを達成すべく、米国は新たな「外的脅威」を誇張するとともに、「必ずしも利益が一致していない加盟国を団結させ、軍事予算をより多く使わせる」必要があると述べている。
「米国の目標は、NATOと欧州を支配し、NATOを世界的な軍事同盟にすることだ。ストルテンベルグ氏の言葉は、NATOのアジア太平洋地域への関与という道を開くものと見ることができる」と孫氏は考えている。
一方、日韓外相は18日、ミュンヘン安全保障会議において、アジア版NATOを創設する計画については確認していないと発言した。日本の林外相は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するために、さまざまな分野でNATOとの協力を拡大する」と指摘。「我々はNATO加盟国ではないが、我々は友人だ」とした。
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