アシュ・シュデイファト氏はスプートニクの取材に対し、次のように述べている。
「地震はトルコとシリアの広大な領土を襲った。報道や分析を追跡すると、この地域に根を広げているダーイッシュの移動が確認できる。彼らは世間が地震や戦争で忙しくしている間に、自由に動き回っているのだ」
アシュ・シュデイファト氏は、状況を利用してダーイッシュが殺人や復讐、混乱やテロリズムの拡大を実現するための可能性を見つけるだろうと懸念する。
「ダーイッシュの特別収容所で育った『戦闘員の息子たち』は、逃げ隠れ、家を失った人々のなかに紛れて、それを利用するだろう」
17日にはシリア中西部のホムスで、ダーイッシュの襲撃で少なくとも50人の民間人が殺害されている。
トルコ南部では6日、マグニチュード7.7の地震を2回観測。同国では1939年以来最大レベルのもので、隣国のシリアの複数の地域でも被害が報告された。20日夜には新たにマグニチュード6.4、5.8の余震が相次いで発生した。これまでにトルコで4万1000人以上、シリアで1400人以上の死者が確認されている。
ダーイッシュの活動はロシア領内で禁止されている。
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