ネベンジャ国連大使はこの会合で、爆破に関与した国、その動機、爆破手段に疑念を挟む余地はないと指摘した。大使は会合で「これほどの状況証拠が揃っている中で米国を守ろうとする弁護士はひとりもいない」と発言した。
ドイツ、デンマーク、スウェーデンは爆破に関わる状況の調査を進めているものの、実態は証拠を隠滅し、米国を擁護しようという試みに他ならないとして、関係国による調査活動を批判した。また、関係国が調査結果の提示を急いでいない点からも、西側は客観的な評価行為に関心がないと指摘した。
先にドイツ、デンマーク、スウェーデンは共同で行った報告の中で、調査活動は完了していないと報告し、その完了時期についても現時点では明言できないと表明していた。
これに先立ち、「ノルド・ストリーム」爆破の原因について、米国の調査報道記者のシーモア・ハーシュ氏は、2022年夏のNATO軍事演習「バルトップス」に参加した複数の米国人ダイバーらが「ノルドストリーム」の下部に爆破装置を設置し、それを3か月後にノルウェーが作動させたために起きたとするすっぱ抜き記事を発表していた。
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