ハーシュ氏は新たな記事の中で「ノルウェー海軍には、米国情報機関との長期の不透明な協力の歴史がある。まだほとんど分かっていないこの協力は5カ月前、バイデン(米大統領)の命令で2つのパイプラインに損害を与えた」と書いている。
ハーシュ氏は、ノルウェーの船員らが1964年にベトナム沖でCIA関連の作戦に参加したことを認めていた事実を指摘し、さらにトナム戦争中、ノルウェー海軍は米海軍に対して、哨戒艇を含む船を売却し、そのうちの6隻が戦没したことを明らかにした。
ハーシュ氏は消息筋からの情報として、警備艇は1964年初めにベトナムの基地に到着したこと、船にはノルウェー人の船長が乗船しており、当時発表された任務に従い、米国人とベトナム人の船員を訓練する計画だったと述べた。しかし、後日、彼らは攻撃に参加。ノルウェーはその後、さらに約18隻の船を売却した。
ハーシュ氏は記事の最後で、ノルドストリームへのテロ攻撃ににつながる可能性のあったノルウェーの秘密の事件について、他にも私たちが知りえていないことはないだろうか、と疑問を呈している。ハーシュ氏はまた、米議会やメディアには、実際に何が起こったことを知ろうとする人はいるとの確信を表した。
これに先立ち、「ノルド・ストリーム」爆破の原因について、ハーシュ氏は、2022年夏のNATO軍事演習「バルトップス」に参加した複数の米国人ダイバーらが「ノルドストリーム」の下部に爆破装置を設置し、それを3か月後にノルウェーが作動させたために起きたとするすっぱ抜き記事を発表していた。
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