ウクライナの破壊工作と偵察を行うグループはロシア西部のブリャンスク州に 侵入した。ウクライナと国境を接する同州のボゴマス知事が発表した。
事件が発生したのはウクライナと国境を接するロシアのブリャンスク州クリモフスキー地区のリュベチャネ村。リュベチャネ村はウクライナの国境沿いに位置する。
知事によると、破壊工作員らは走行中の車両に向けて発砲したという。この発砲により、地元住民1人が死亡し、10歳の子どもが負傷した。
ロシア連邦保安庁は、この出来事について、「ブリャンスク州の国境付近にあるクリモフスキー地区では、ロシア連邦保安庁とロシア国防省の付属部隊が、国境を侵犯した武装ウクライナ民族主義者を排除するための措置を講じている」との声明を発表した。
また、知事によると、ウクライナ軍は無人航空機を使った攻撃を行い、同州のスシャヌィ村に立つアパートが焼失した。その後、同じく同州のロマコフカ村は迫撃砲の攻撃を受け、アパート2棟が被害を受けたという。
ほぼ同時刻にロシア南部のクルスク州の村にウクライナ軍からの砲撃が行われた。
クルスク州のロマン・スタロヴォイト知事によると、ウクライナ軍は同州テトキノ村への砲撃し、これにより2人が負傷した。2人のうち1人は救急車の到着前に死亡し、あとの1人は病院へ搬送されている。露クルスク州知事の話では、確認されている着弾は計5発。
現段階の情報 によると、民家3軒に榴散弾の被害があった。被害状況が最終的に明らかになるのは各戸ごとの訪問による確認後。また、砲撃で村では電力供給が途絶えている。
ブリャンスク州クリモフスキー地区の居住区における状況は、治安機関の管理下にある。
ロシア連邦保安庁(FSB)によると、現地では確認調査が行われている。さまざまな種類の爆発装置が多数発見されており、除去作業が行われている。
ブリャンスク州リュベチャネ村では、破壊工作による死者が1人増えて2人になった。新たに1966年生まれの男性の死亡が確認された。ブリャンスク州の知事が明らかにした。
FSBは、ブリャンスク州に侵入したウクライナの民族主義者らについて、民間人の犠牲者や民間インフラ施設への被害を避けるためにウクライナ領へ追い出され、そこで彼らに対して大規模な砲撃が実施されたと発表した。