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クフ王のピラミッドで未知の空間が見つかる

エジプトのギザにあるクフ王のピラミッド(別名:ギザの大ピラミッド)は、数千年にわたって墓荒らしに遭ったり、学者による調査が行われてきたが、今も新たな事象が発見されている。この度、ピラミッドの北壁近くのグランドギャラリーの下に「未知の空間」があるのが発見された。これに関する論文がネイチャー コミュニケーションズ誌に掲載された。
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2016年、国際研究チームが「ミュオグラフィ」と呼ばれる可視化技術を用いてクフ王のピラミッド内部に空間があるのを発見した。しかし、この未知の空間への入り口は見つからなかった。
ミュンヘン工科大学(ドイツ)の研究チームが調査を続け、レーダーや超音波を活用してこの空間の正確な位置を特定した。研究チームは、ピラミッドの石材ブロックの間の小さな穴から内視鏡用ビデオカメラを挿入して未知の空間を観察した。見つかった空間は長さが9メートル以上あった。なお、内部に人間が存在した痕跡は一切なかったという。そのため研究チームは、約4500年前にクフ王のピラミッドが建設されて以来、この「未知の空間」を見た人は誰もいないとの見方を示している。研究チームは今後、未知の空間に安全に入る方法を探す予定。その壁の奥にはクフ王本人の墓があるかもしれないという。
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古代エジプトのピラミッド近くで墓5基発見
スプートニク通信は先に、ロシアのダイバー、アンドレイ・シドルキン氏がクナシル島(日本名:国後島)と北海道を隔てるイズメナ海峡(日本名:野付水道)の底で謎の建造物を発見したと報じた。
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