同紙によると、ルアグは2016年、以前使用されていた「レオパルト1」戦車96 両を購入した。これらの車両はイタリアで製造され、現在もイタリアで活躍している。ルアグは、車両全体あるいは交換部品の再販を計画していた。同紙によると、現在、ウクライナにおける戦闘行為により、古い戦車の需要が高まっている。
ルアグの関係者は、ラインメタル社の要請に関する情報を確認。同氏によると、ラインメタル社は、処理を行った後、戦車をウクライナに引き渡すと明確にした。
しかし、スイス連邦経済省経済管轄局(SECO)は、法的な理由により、この取引に拒否権を発動したと指摘されている。
先に、ドイツはスイスに対し、スイス軍が予備として保有している96両の「レオパルト2」戦車の一部を売却するよう要請した。ドイツはスイスに対し、スイスが保有する戦車をウクライナに供与しないことを保証したという。売却された車両は、現在西側諸国がウクライナに供与している戦車の代わりを務めるものになるという。
1月末、スイス国民議会の委員会は、スイス製兵器をウクライナに再輸出することを認める改正案を承認した。しかしその後、全州議会(上院)の安全保障委員会がこの法案に反対した。改正案はまだ両院で審議されておらず、政府もその立場を示す必要がある。
スイスは軍事中立の原則を理由に、スペイン、ドイツ、デンマークに対し、スイス製弾薬をウクライナに再輸出をすることを拒否している。スイス政府は軍事物資の仕向け先が国際武力紛争に関与している場合、それらの再輸出を拒否する可能性があると強調している。
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