西側諸国によるウクライナへの兵器供与

韓国、武器輸出額2.4倍 ウクライナへの軍事供与の「穴埋め」で稼ぐ

2022年の韓国の武器輸出額が、前年比2.4倍の173億ドル(約2兆3500億円)となった。ウクライナへの軍事支援で西側諸国の武器備蓄が減るなか、韓国はその「穴を埋める」ことで大きな利益を得てきた。また、ウクライナへ直接軍事支援をしないことでロシアとの関係悪化を避けたいという思惑も垣間見える。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が伝えている。
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同紙によると、昨年の韓国の武器輸出の173億ドルのうち、124億ドル(約1兆6850億円)はポーランドとの契約で、戦車、榴弾砲、戦闘機、多連装ロケット砲などが引き渡される予定だ。ポーランドはウクライナへの軍事支援を積極的に行っており、自軍の武器備蓄に空いた穴を埋めると同時に、軍備を刷新しようとする意図もありそうだ。
一方で、韓国は直接ウクライナへは武器を販売せず、政府も紛争への関与を繰り返し否定している。同紙は「韓国の慎重な対応は、軍事力を増す北朝鮮への新しい制裁で協力を得るため、ロシアに公然と対抗したくないという思惑と関連している」と指摘している。また、韓国は米国との「揺るぎない同盟」と自国の国家・経済的利益の間で「綱渡り」をしているとも述べられている。
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このように、韓国は対露制裁に参加して米国の顔色を伺いながらも、ロシアとの関係を破滅させるウクライナへの殺傷兵器の供与は行わず、ウクライナへの軍事支援で空っぽになった他国の武器庫を満たすことで利益を得ているというわけだ。
韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は昨年、米国、ロシア、フランスに次ぐ世界4位の武器輸出大国を目指すと公言していた。
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