記事の執筆者は、ウクライナ紛争は依然として世界的に深刻な不安定要因となっていると考えている。紛争がいつ、どのように終結するかは現時点では誰にも見当がつかないばかりか、経済、特に原料価格に与える影響は予測は皆目不可能だ。プロジェクト・シンジケートは、紛争の他にも世界には不確実性の原因があると指摘している。
たとえば、中国の経済がコロナウイルスのパンデミック後にどう回復してくるかだが、実質GDP成長率は専門家の予測を大きく下回る恐れがある。中国経済の回復を妨げかねない中国の不動産市場の問題など構造的な問題もある。
プロジェクト・シンジケートはまた、日本も問題に直面する恐れがあるとして、日本銀行が指導者の交代後、従来のあまりにも締め付けのない金融・債券政策を断念しうると予想している。そうなった場合、将来的に影響は国内外の金融市場に出かねない。
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