今月10日、SVBが経営破綻したことが判明。SVBの資産は連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に入った。2008年の金融危機以降に米国で破綻した銀行としては最大規模となっている。その後、ニューヨークを拠点とするシグネチャー・バンクも、12日付で閉鎖。欧州ではスイスの「クレディ・スイス」も信用不安から経営危機に陥るなど、世界的に影響が拡大しつつある。
フィナンシャル・タイムズによると、こうした金融不安を背景に米国、欧州、日本の銀行の株価は3月以降、計約4590億ドル(約60兆円)、約16パーセントの値下がりとなっている。これは2020年3月以降で最大の下げ幅だという。
最も大きな影響を受けたのは米国の金融機関となっている。市場データによると、日本の大手銀行では、三井住友フィナンシャルグループが月初に5972円だった株価が4997円に、みずほ銀行は2124.5円から1744円に、三菱UFJが962.7円から805円に、ゆうちょ銀行が1170円から1072円にそれぞれ一時的に下がるなど、軒並み値下がりとなっている。
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