ヴチッチ氏は17日、ベオグラードで行った演説の中で、世界は紛争のさらなるエスカレートや加速へ陥っていると述べた。
「ロシアは、この件(ICCの決定)で公に嘲笑されることになるだろうが、笑い事ではない。西側諸国はこのようにどこまでも突き進み、紛争がエスカレートする可能性について懸念していないことを示した」
ヴチッチ氏によれば、西側諸国は「これまでロシアに対して鋭く反応しなかった」すべての国や人々に、さらなる圧力をかけたいと考えている。
ヴチッチ氏は「我々の友人であり兄弟であるトルコやハンガリーの態度が、この3日間で変わったことを見てください。突然、両者ともフィンランドのNATO加盟に『賛成』した。トルコは、ロシア国旗を掲げた米国製航空機への給油を止めた」などと示した。
「彼らは、プーチン大統領に何らかの形で『媚びる』ことを考えたり、ロシアについて話したり考えたりする人はすべて、非常に重大な結果に直面することになるというメッセージを皆に送っているのだ」とヴチッチ氏は強調した。
ロシアがその管轄権を認めていない国際刑事裁判所(ICC)は17日、プーチン大統領とマリア・リボワ=ベロワ露大統領全権代表(子どもの権利担当)に対し「逮捕状」を出した。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ICCによる問題提起そのものが受け入れられないとし、ロシアはICCの管轄権を認めておらず、ICCのいかなる決定も法律上の観点から無効だと表明した。
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