地球から火星に建材を運ぶのは採算が合わないため、研究チームはベースに塵(レゴリス)である人工の火星の土を選んだ。結合剤には、火星移住者が食品成分として生産するとみられる片栗粉が使用された。これにひとつまみの塩が加わって完成となる。オープン・エンジニアリングによると、出来上がった建材は強度だけでなく、多くの点でコンクリートを上回った。
StarCreteは実験で72メガパスカル(MPa)の圧縮強度を示した。なお、一般的なコンクリートの強度は32MPa未満。これに先立ち、英国の研究チームは月の塵を使った実験を行った。月の塵からつくられたStarCreteの圧縮強度は91MPa超とさらに高かった。
世界中の学者たちが、地球から火星やその他の惑星に移住して生活するための独自のアイデアを提案している。スプートニク通信は先に、火星で生活可能なキノコの家が米国で考案されたと報じた。
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