豪州の有名なネオナチ、ロシア人相手に戦うためウクライナへ=豪大手紙

豪州の大手紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」は、23日付けの記事で、豪州の特務機関は過激主義者による国外での軍事訓練を防ぐための活動を行なっているにも関わらず、ネオナチと国際テロリズムに関与した豪州の犯罪者が、戦いに参加するためウクライナに向かったと報じた。
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記事によれば、ウクライナに向かったのは、ニューサウスウェールズ州やビクトリア州でナチストのリーダーや、英国のネオナチ組織コンバット18と関係を持つダニエル・ニューマン氏。
今月、ニューマン氏は豪州を出国し、ロシア人を相手にウクライナで戦うため、マレーシアに向かった。また新聞によれば、もう一人のネオナチ過激派の人物で、豪州の元軍人コナー・スレテノヴィチ氏もウクライナ行きを希望していたが、2020年に民族主義的組織Antipodean Resistance(豪州の抵抗)とのつながりを理由に、豪州の保安情報機構により国外渡航用のパスポートを剥奪されていることから、ウクライナに行くことができなかったという。
ネオナチがアンチ・トランスジェンダーの抗議活動をハイジャック=豪メルボルン
シドニー・モーニング・ヘラルド紙はウクライナ紛争に参加している外国の戦闘員の中には、「極右過激主義者」が含まれていると伝えている。また豪州軍は少なくとも3人の兵士がネオナチとの関与があると認める発言をおこなっている。
記事によれば、ニューマン氏とスレテノヴィチ氏は、豪州の右翼の過激派集団の中で主要な役割を果たしている。ウクライナに向かったニューマン氏は過去にビクトリア州の刑務所に収監されていたほか、豪州最大のナチス集団「民族社会主義ネットワーク」に支援を提供、いわゆる「アーリア人」の囚人を束ねてタスマニア島で新たな集団を創設する上で暗躍していた。
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