サヴェリエフ局長によると、従来、漁業分野における露日関係について語る場合、1984年と1985年の2つの協定に言及する。
「別の問題として、現在、政治状況が不安定であり、我々の関係や法的基盤が変形しつつあるということです。特にロシアは、日本の漁師がクリル諸島地域で漁業を行うことを禁止しています。 しかし、日本のEEZの話であれば、量(割当)と支払額について合意していればよいだけです」
海洋生物への危害をめぐる論争
サヴェリエフ氏は、日本の漁業関係者は通常、流し網でサケを獲るが、ロシアはこれに反対していると述べている。 ロシアでは流し網漁が禁止されているからだ。流し網は数キロ、数十キロにも及び、海洋生物に甚大な被害を与えるためだ。
「廃棄されたり、紛失された流し網はさらに恐ろしい出来事を引き起こすのです。海洋生物がその網に巻き込まれて死んでしまいます。 しかも、網は合成繊維でできているため、分解に非常に時間がかかるのです」
そのため、サヴェリエフ氏によると、交渉の場で日本人は「ロシアを刺激しないように、意図的にこの言葉(流し網)を使わない」ことが多いという。
「しかし、ロシアの漁師にも罪もあります。日本人や米国人が海でサケを獲るのに対し、ロシアの漁師は、強力な冷凍装置がなかったソ連時代の伝統に従って、鮭が産卵に向かう河口で主にサケを獲っています」