日本人男性が中国で拘束 スパイ容疑と報道

中国・北京で今月、日本人の50代男性が中国の法律に違反したとして身柄を拘束された。25日、日中関係筋の話をもとに日本の各メディアが伝えている。
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テレビ朝日などによると拘束の経緯や詳しい理由は明らかにされていない。一方、この男性は日本の大手企業中国法人の幹部で、保安当局からスパイ行為に関与した疑惑がかけられているという情報もある。日本政府は面会するなどして説明を求める。
2014年以降、これまでに中国では同様の事例で少なくとも16人の日本人が拘束されているという。
日本人が海外でスパイ容疑などで逮捕される事案は珍しくない。例えば、ソマリア沖の海賊対策として自衛隊が駐留するアフリカ北東部のジブチで、2021年10月に陸上自衛隊の幹部2人が十数時間にわたり拘束されたことが分かっている。2人は中国の軍人を撮影した疑いで拘束されたが、日本大使館の抗議を受け解放された。
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また、ロシアでも昨年9月、在ウラジオストク日本総領事館の領事がスパイ活動を行っていたとして連邦保安庁(FSB)に一時拘束された。この領事はロシアと「アジア太平洋地域のうちの一国」との協力や対露制裁の影響に関連した秘匿情報を、金と引き換えに入手するなどのスパイ活動を行い、ロシアの法律に違反した。その後、「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に認定され、国外退去処分となった。
一方、ミャンマーでは昨年夏、国軍が起こしたクーデターに対する抗議デモを撮影中に日本人ジャーナリストが拘束された。電子通信法違反などで禁固刑の有罪判決を受けて収監されていたが、11月に釈放され帰国した。
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