ビリチェフスキー氏によると、ロシアはドルからの脱却、輸入代替、技術面での自立の強化に焦点を当てている他、「外的課題への適応は続いており、有望で競争力のある産業の開発プログラムは強化されている」という。こういった路線の有効性は、困難な時期に経済を支援するという意味でロシア連邦の友人だけでなく、その反対派も認識しているという。
同氏は、ロシアには欧米による違法な制限措置に対応する能力と手段があり、あらゆる事態の展開に対応できる準備が整っていると強調した。また、ロシアは極端な措置を避けようとしているという。同氏は、将来的に「制裁スパイラルの巻き戻し」が起こると、世界中で経済、食糧、エネルギー分野で「終末論的」なシナリオを呼び起こす恐れがあると指摘している。
さらにビリチェフスキー氏は、制限措置がある状況について、今は適度に楽観的な見方を維持する必要があるとスプートニクに語った。
「常識が勝り、非友好的なエリートらがロシアとの制裁による対立は見通しがないもので、無益なものだという考えに最終的にたどり着くことを期待しよう」
これよりも前、コラムニストのケネス・ラポザ氏は米誌「フォーブス」の記事で、前例のない規模の制裁はロシアの金融セクターを「破壊」することに失敗し、それどころか、この分野は欧米諸国よりも安定性があることを証明したと指摘した。
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