キリル・ゲボルギャン判事は、米国は1955年に米イラン間に結ばれた「友好、経済関係、領事権に関する条約」で定められた義務に違反したと指摘。ICJは米国に対し、国際的な義務の違反と生じた結果について、イラン側への賠償金を支払うよう命令した。具体的な額は今後定められる。
賠償の対象になるのはイラン企業の持つ資産のみで、イラン中央銀行が保有する15億ドル超の凍結資産には適用されない。イラン中銀の凍結資産に関しては、ICJは裁判の管轄権を認めなかった。
ICJは国家間の法律的紛争などについての裁判をする国連の機関で、このごろロシアのプーチン大統領に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)とは別の組織。
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