ショルツ首相はフランクフルト総合新聞社が開催した会議に出席し、次のように発言した。
「我々は必要な限り長期的支援を継続できるよう全力を尽くす。というのも、この戦争は2年、3年、4年は続き、それは我々全員にとっての挑戦となるからだ」
ショルツ首相の後に演説を行ったウクライナのアンドレイ・メリニク外務次官(前駐独大使)はこれを支持せず、「我々は今年中にも停戦を獲得することを期待しており、そのためにも同盟国の大きな支援が必要不可欠」と反論した。
外務次官によると、ウクライナは大きな損害を被っており、この紛争に長期的に参加することは望まないとのこと。そこで、米国とドイツがさらに多くの戦車と戦闘機を供与することに期待すると指摘した。ウクライナは反転攻勢に出る上での兵器が不足している模様。外務次官によると、ウクライナ軍は現時点で50両から60両の戦車を西側から供与されたものの、ロシア側は毎日最大10両の戦車を製造できるという。そのためウクライナ軍は今後も戦場での優位を勝ち取ることは長期的に期待できないことから短期決戦に挑む必要があり、西側はウクライナへの兵器供与でタブーを設けてはならないと指摘した。
先にウクライナのアレクセイ・レズニコフ国防相は4月から5月に予定されている反転攻勢について、複数の方面から作戦をスタートすると指摘していた。この反転攻勢にはドイツ軍の主力戦車「レオパルト」も参加する。
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