同紙は、ロシア産LNGの輸入量で欧州の首位に立ったのはスペインだと指摘している。スペインのエネルギー大手「Enagas」によると、2023年の最初の2ヶ月間で、ロシア産LNGの輸入量は前年同期比で172%増加した。ロシア産LNGを購入しているのは、スペインの民間企業。同紙によると、この取引は完全に合法であり、ロシア産LNGは制裁の対象にはならないという。
スペインのテレサ・リベラエネルギー相は14日、LNG輸入業者に書簡を送り、ロシアとの新規契約を拒否するように求めた。同様の要請は、EUのカドリ・シムソン・エネルギー担当委員も行った。同紙によると、言葉による圧力を除けば、EU加盟国には、ロシア産LNGが大陸に流入するのを阻止する手段はないという。
さらに同紙によると、スペインだけでなくEU全体で、ロシア産LNGの「魅力」を評価しているという。LNGの輸入量が増加しているのは、ロシアからパイプラインによる天然ガス供給が減少し、そのギャップを埋めようとする試みと関連している可能性がある。
これよりも前、連邦議会上院エネルギー天然資源委員会のジョー・マンチン委員長は、スプートニクの取材に対し、米国は欧州市場におけるロシア産原油と天然ガスを完全に代替できるとの考えを示した。
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