ワシントンタイムズ紙によると、メーン州出身のスーザン・コリンズ上院議員は、この予算額では、米国が「国にとっての主たる脅威」と公言する、高まる中国の脅威は撃退できないと述べている。コリンズ議員は、バイデン大統領の計画では5年後、米海軍艦隊に291隻の軍艦がそろうことになっているものの、この数は中国の艦隊がすでに現時点で保有している296隻よりも少なく、さらに中国艦隊の規模は2030年には440隻を超えると指摘している。
ワシントンタイムズによると、コリンズ議員はまた、米海軍の費やす燃料が年間約2400万バレルにも達している事実に上院議員たちの注意を喚起した。国防総省の予算は1バレル140ドルの燃料価格に基づき、組まれていたが、予算発表の当日、それより20%高の1バレル169ドルに跳ね上がった。コリンズ議員は、コストは1バレル1ドル(132.44円)の値上りするごとに2400万ドル(31億8000万円)増えると指摘ている。
米海軍作戦部長のマイケル・ギレデイ総督は軍艦の数は軍事力を図るではないとして、他国の軍艦数と比較しないよう呼びかけた。ギレデイ総督は米海軍は「旧弊」な軍艦を処分すべきだとし、「使用に耐えない古い船を残しておいてもわが軍は強くはならない」と述べている。ワシントンタイムズ紙によれば、米海軍省のカルロス・デリ・トロ長官はバイデン大統領の計画を支持し、上院議員らに対し、米軍の軍艦は中国のそれよりも最新かつ耐久性が高いと発言した。
先日スプートニクは、中国人科学者らがエンジニアの300倍速く作業が行える軍艦の電子機器のリニューアルのための人工知能(AI)を開発したと報じている。
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