核兵器は連合国家の西側国境に移動 安全保障を強化する=ロシアの駐ベラルーシ大使

ロシアのボリス・グリズロフ駐ベラルーシ大使は、ベラルーシのテレビ局STVの放送内で、ベラルーシの戦術核兵器は、連合国家の西側国境に近い場所に設置されることになると明らかにした。
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グリズロフ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領によると、核兵器の保存施設は7月1日までに国内に建設される予定だと述べた。そして、次のように強調した。

「核兵器は、我が連合国家の西側国境に移され、我が国の安全保障を確保する能力を高めることになる」

また、西側諸国ではこの問題をめぐって騒ぎになっていると指摘し、これは良いことだとの考えを示した。グリズロフ氏によれば、諸外国はある種の「等しさ(パリティ)」の必要性にようやく注目し始めた。
【図説】米国の核兵器は欧州のどこに配備されているか
グリズロフ氏は「米国の核兵器を欧州諸国(イタリア、ベルギー、オランダ、ドイツ、トルコ)に配備するという話であれば、我が連合国家の安全保障を強化する動きも取るべきだ」と話した。
ロシアのプーチン大統領は3月25日、核不拡散条約(NPT)に違反しない形で、ロシアがベラルーシ国内に戦術核兵器を配備することでベラルーシ側と合意したと明らかにした。ロシアはベラルーシに核兵器を渡すわけではなく、米国がこれまで他国に自らの核兵器を配備してきたように、ロシアの核兵器をベラルーシに配備するだけだと説明している。
ロシア大統領府ドミトリー・ペスコフ報道官の指摘によると、西側諸国の反応はロシアの計画に影響を与えることはない。
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