ウクライナでの露特別軍事作戦

「後方へ退くことはなく、正直だった」 露専門家、サンクトペテルブルクのカフェ爆発事件で死亡の戦場記者タタルスキー氏について語る

ロシアのサンクトペテルブルクのカフェで2日、爆発があった。このカフェでは、戦場記者ウラドレン・タタルスキー(本名:マクシム・フォミン)氏のイベントが開催されていた。爆発によってタタルスキー氏が死亡、他に31人が負傷した。軍事・政治ジャーナリズム研究センターの専門家で、タタルスキー氏の知人だったボリス・ロジン氏はスプートニク通信に対してコメントし、ウクライナ情勢をめぐる報道でタタルスキー氏が果たした功績を高く評価したほか、事件にウクライナの情報機関が再び関与した疑いがあるとの見方を示した。
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ロジン氏によると、タタルスキー氏とはウクライナ紛争が始まった後に出会った。
「彼(タタルスキー氏)はドローン(無人機)の問題を浮き彫りにするために非常に多くのことを行った。そして自らもオペレーター(操縦士)として戦闘行為に参加した。情報と人道で前線を助けた。彼は、情報に関する作業をすべて終わらせるまで後方へ退くことはなかった。我われはこれからみんな寂しくなる」
ロジン氏によると、タタルスキー氏はマリウポリなどのホットスポットからレポートするなど、具体的なケースについて現地の状況を報告した。それがタタルスキー氏の人気を支えていたという。ロジン氏は、タタルスキー氏の人気が高かったのは当然だと指摘している。
「彼のチャンネルは着実に成長し、たくさんのフォロワーがいた。なぜなら彼が提案したアイデアは反響を呼び、前線や軍隊を支援したいと思う人たちの数が増えたからだ。彼の活動は社会と国に利益をもたらした」
ロジン氏によると、タタルスキー氏は特殊作戦を実施する上でロシアが修正すべき弱点を臆することなく明らかにした。
「そしてある時、苦労の末、ついに実際に動き始めた。この点において、彼は正直だった。彼が毎日発信していた番組をいつも聴いていた人たちにとって、(タタルスキー氏の死は)大きな損失だ」
ロジン氏は、爆破事件の犯人をめぐり、ウクライナの情報機関が関与しているとの強い確信を示し、これは個人を標的としたテロ行為だと指摘した。同氏は、この事件はロシアの著名思想家の娘ダリヤ・ドゥーギナさんが殺害された事件と同じだとの考えを示した。

「私たちの領土ではウクライナによるテロへの対策が不十分であるということ、そして、今回の殺人に対してどのような措置が取られるかという問題が、再び持ち上がっている」

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