クリンガン氏は、大西洋評議会のパネルディスカッションで「中国の1つの造船所は、我々のすべての造船所を合わせたよりも多くの船舶を1年で生産することができる」と述べた。
同氏によれば、過去1年間にわたるウクライナ紛争の「予想外の長期化」が、米国の軍産複合体の重要な弱点を露呈させた。クリンガン氏は、その能力を「大幅に拡大する必要がある」と指摘した。
また、クリンガン氏は、ある国で紛争が発生した場合、米国から軍備を迅速に移送する能力は「保証できない」ことから、米国は同盟国にできるだけ多くの軍備を事前に配備しておくことが重要だと付け加えた。
先に、ワシントンタイムズ紙は、米上院の共和党議員らが、バイデン大統領の提出した国防予算では増大する中国の軍事ポテンシャルどころか、現在の米国のインフレ率にも追い付けないと公言したと報じた。共和党議員らは、この額では米国は中国の大規模な造船計画に追いつくことができず、米国艦隊は2028年までには縮小を迫られることにもなりかねないと主張した。
関連ニュース