ギリシャはこれまでウクライナに数台の歩兵戦闘車に加え、多種の弾薬を供与していた。ギリシャにはまもなくウクライナのアレクセイ・レズニコフ国防相が到着し、軍事支援に関する議論が行われる。これを前にパナヨトプロス国防相は自国の安全保障を揺るがすような軍事支援は行わないと表明した。国防相によると、トルコとの二国間関係は改善しているものの、軍事面での劣勢に変わりはないとのこと。
先にギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は1月31日に訪日した際、ウクライナに戦車を供与することは軍事的可能性を超えていると表明していた。
なお、トルコの大震災を受け、侵攻が生じる可能性は少ないとし、旧式の戦車「レオパルト1」であれば供与しても問題ないとの見方を示すコラムニストもいる。
公式データによると、ギリシャ軍は「レオパルト2」を353両所有している。また、旧式の「レオパルト1」を520両、米国製の旧式戦車「M48」を400両近く保有している。
米国はロシア製兵器をウクライナに供与するようギリシャ側に要求しているものの、ギリシャ側はこれに応じる姿勢をまだ示していない。一方、ロシア製兵器のメンテナンスは昨今の情勢により困難になりつつあることから、そうした兵器を手放すべきだとの意見も持ち上がっている。
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