老化の原因の一つが免疫力の低下であることは、医学界も認めている。長生きする人は、老化のプロセスが緩やかに進み、免疫力が高い人物であることを示している。研究者らは今回、そういった人たちの体内でどのような免疫細胞が活性化しているのかを突き止めた。研究者らは、免疫細胞の最新のシークエンス技術(シーケンシング)を用いて、そういった人たちの免疫システムで起こる変化を追跡した。
その結果、研究者らは、長生きする人は強い免疫反応を形成する独自の細胞の構成を持っているという結論に達した。このような保護因子のおかげで、そういった人の免疫システムは感染症から素早く回復できるという。もちろん、この能力は年齢とともに徐々に低下していくが、通常の免疫細胞を持つ人に比べれば、そのスピードは遅い。研究者らは今後、今回の発見をもとに、老化を遅らせるためのメカニズムを作りたいと考えている。
スプートニクは以前、米国の南フロリダ大学に勤務する55歳の教授が、ユニークな方法で自分の体の細胞の老化プロセスを遅らせる実験を行ったニュースについて報じた。
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