「FOX News」によると、米空軍は新兵の入隊条件になっている体脂肪率の上限値を、男性は従来の20パーセントから26パーセントに、女性は28パーセントから36パーセントにそれぞれ引き上げた。
この措置は、米軍の人手不足や若者の肥満率の上昇などを背景に、より幅広い米国人の若者に軍務への門戸を開くことを目的にしている。一方、高い体脂肪率での入隊は認められるものの、その後は他の軍人らと同じウエスト・身長比などの身体基準を満たす必要があるという。いずれにせよ、入隊後の厳しい訓練に耐えられれば、おのずと理想的な身体に近づくことができると考えられている。
今年の米空軍の採用人数は、目標定員より約10パーセント少なくなると予測されており、人手不足が深刻化している。
米軍新兵をめぐっては、「太り過ぎ」の問題がこれまでにも指摘されている。米国の若者のうち軍の要件を満たしているのはわずか23%だとする分析もあり、米軍は新たに予備コースを設けるなどして対策を急いでいる。
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