台湾の防衛力、中国と対峙するにはまだ不十分=米議会議員

米国のマイケル・マッコール連邦下院外交委員長は、台湾の防衛力は現在、中国に対抗するには不十分であるとの見解を示した。
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NBCのインタビューに対して、マッコール氏は台湾の防衛力を評価。米国も台湾も中国との軍事的対立を望んでいないと強調した上で「台湾は今、あるべき姿にはない」と述べた。
一方で、マッコール氏によれば、中国は2024年1月に行われる台湾の総統選挙に影響を与えることで台湾を支配下に置き、台湾との軍事衝突を避けようとする可能性もあるという。
マッコール氏は「台湾では政治的議論が行われており、2つの異なる政党がある。1つの党は、中国と話したがっている。蔡英文総統が率いる党は、台湾の独立を掲げている。次の1月の選挙は特に重要で、中国は選挙に影響を与え、発砲することなく台湾を乗っ取ろうとするだろう」と指摘した。
台湾海峡で中国と台湾の軍艦が対立=メディア
8日に行われたFoxニュースのインタビューに対し、マッコール氏は、中国が侵攻してきた場合、米国は台湾に軍隊を派遣することを検討する用意があるとの考えを示した。
マッコール氏は、米議員代表団とともに、5日から台湾に滞在している。今回の訪問は、カリフォルニア州で行われたケビン・マッカーシー下院議長と台湾の蔡英文総統との会談に続くもの。マッカーシー氏は会談後の記者会見で、中国が侵攻してきた場合、米国は台湾に軍を派遣する用意があるかと問われたが、その質問には答えたくないと述べた。
中国はこれまで、台湾を自国の領土とみなし、台湾政権の関係者が海外と接触することに否定的な反応を示してきた。米国は中国に対し、過剰な報復措置を控えるよう求めている。
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